帯状疱疹ワクチンについて
- 7 日前
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現在当院では以下のワクチンを取り扱っております。
・生ワクチン(ビケン)
・不活化ワクチン(シングリックス)
不活化ワクチンの方が、長期間にわたり高い予防効果が期待できますが、2か月以上間隔をあけて2回の筋肉内注射が必要となります。生ワクチンと比較して費用がかかり、副作用も多くなります。生ワクチンは予防効果は劣りますが、接種は1回で費用が少なく、副作用は少ない傾向があります。
帯状疱疹の既往がある方や、糖尿病・抗がん剤治療中など発症リスクが高い方は不活化ワクチン(シングリックス)をお勧めします。
帯状疱疹の既往がなく、明らかな発症リスクがなければ生ワクチンをお勧めします。
帯状疱疹について
1. 帯状疱疹とは・その原因
原因ウイルス: 水ぼうそう(水痘)と同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因です。過去に水ぼうそうに罹患したことがある人の体内に潜伏しています。
発症のきっかけ: 加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力の低下に伴い、ウイルスが再活性化することで発症します。
発症リスク: 日本の成人の約9割がこのウイルスを体内に保有しており、50歳以上から発症率が上昇します。80歳までに約3人に1人が罹患するとされています。
2. 症状と経過
初期症状: 体の左右どちらかの皮膚に、ピリピリとした痛みやかゆみが生じます。
皮膚症状: その後、痛みが起きた場所に一致して、赤い発疹や水ぶくれ(水疱)が帯状に現れます。やがてかさぶたとなって治癒に向かいます。
3. 合併症・後遺症(帯状疱疹後神経痛:PHN)
皮膚の症状が治まった後も、ウイルスによって神経が傷つけられたことで、痛みが長期間続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という後遺症が残ることがあります。
特に50歳以上の患者の約2割にこのPHNが起こるとされており、早期治療によってウイルスの増殖を抑えることが重要とされています。
4. 治療
主に抗ウイルス薬や鎮痛薬が用いられます。
早期のウイルス増殖抑制と痛みの緩和が基本であり、眼や中枢神経系などの合併症がある場合は、他科と連携した治療が行われることもあります。
5. 予防(ワクチン)
日常の体調管理(免疫力の維持)に加え、予防接種(ワクチン)という選択肢があります。
主に50歳以上を対象とした任意接種のほか、一部の年齢(65歳など)を対象とした定期接種化も進められています。
帯状疱疹の再発について
帯状疱疹の再発:文献の記述的レビュー(Dermatol Ther (2024) 14:569–592)では、以下の通り報告されております。
再発率は1.2~9.6%
*観察期間やサンプル数により再発率に違いあり
再発率・再発までの期間は2年で2%、4年で3~4%、6年で4~6%、8年で6~8%
*免疫抑制のある患者さんでは、2年で5%、4年で7%、6年で10%、8年で12%
再発リスク
免疫不全状態
家族歴
併存疾患(糖尿病・腎疾患・閉塞性肺疾患など)
女性
長引く帯状疱疹後神経痛
眼帯状疱疹

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