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血糖・HbA1cが高いと言われたら

執筆者の写真: 前田クリニック 井根
前田クリニック 井根
5 時間前
読了時間: 3分

糖尿病とは

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)を下げるホルモンである「インスリン」の分泌が減ったり、働きが低下したりすることで、慢性的に血糖値が高くなる病気です。

会社の健診などで HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)6.5%以上 や 高血糖 を指摘された場合、以下のような基準(血糖値とHbA1cの値)を組み合わせて確認し、確定診断を行います。

  • 空腹時血糖値: 126 mg/dL 以上

  • 随時血糖値(食事時間に関係なく測定): 200 mg/dL 以上

  • 75g経口ブドウ糖負荷試験 2時間値: 200 mg/dL 以上

※「血糖値の基準」と「HbA1c 6.5%以上」の双方が確認された場合などに糖尿病と診断されます。


糖尿病の種類

原因によって以下のように分類されますが、90%以上が「2型糖尿病」です。

  • 1型糖尿病: 主に自己免疫が原因で膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど出なくなるタイプです。

  • 2型糖尿病: 体質(遺伝)や生活習慣により、インスリンの効きが悪くなったり(インスリン抵抗性)、分泌量が不足したりするタイプです。

  • 妊娠糖尿病: 妊娠中に初めて発見または発症した、血糖値の上昇(まだ糖尿病には至らない程度)です。

  • その他の糖尿病: 遺伝子の異常、他の病気や薬の影響など特定の原因によるものです。


糖尿病(高血糖)の症状

初期は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値が高くなると以下のような症状が現れます。

  • のどが渇く(口渇)

  • 水分をたくさん飲む(多飲)

  • おしっこの量や回数が増える(多尿)

  • しっかり食べているのに体重が減る

  • 疲れやすい・体がだるい

糖尿病の主な症状を説明する日本語インフォグラフィック。多尿、口渇・多飲、体重減少、倦怠感、手足のしびれ、傷が治りにくい様子をイラストで示す。

糖尿病の合併症

急性合併症(急激な高血糖や低血糖によるもの): 糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖状態、乳酸アシドーシス、低血糖性昏睡 など

慢性合併症(長年の高血糖により全身の血管が傷つくことによるもの):

  • 三大合併症: 網膜症(目)、腎症(腎臓)、神経障害

  • 動脈硬化による病気: 脳卒中、心筋梗塞、足病変(壊疽など)

  • その他: 感染症にかかりやすい、認知症のリスク上昇 など

糖尿病の主な合併症を示す図。中央に人体、周囲に脳・目・心臓・腎臓・神経・足の障害が並び、「血管障害」と説明されている。

糖尿病の評価に必要な検査

当院では患者さんの状態を正確に把握するため、以下の検査を行います。

  • 診察・身体測定: 血圧測定、身長・体重(BMI)、足の診察(感覚や血流のチェック)など

  • 血液・尿検査: 血糖値やHbA1cに加え、必要に応じて膵臓の機能を調べる「Cペプチド」や1型糖尿病を調べる「GAD抗体」などの精密検査を行います。また、腎臓の合併症(腎症)を早期発見するため、血清クレアチニンや尿蛋白・尿中アルブミンの測定を行います。

  • その他の検査: 心電図検査や、目の合併症(網膜症)を確認するための眼科での眼底検査(定期的な受診をお願いしています)を実施します。


治療について

治療の基本は 「食事療法」 と 「運動療法」 です。

年齢や生活スタイル、合併症の有無によって目指すべき血糖コントロール目標は一人ひとり異なるため、必要に応じて 「薬物療法(飲み薬や注射)」 をご相談・ご提案いたします。


※運動療法を控えた方がよい場合(禁止・制限) 病状によっては、運動によってか体に負担がかかってしまうことがあります。

以下に該当する場合は、まず医師にご相談ください。

  • 空腹時血糖値 250 mg/dL 以上、または尿ケトン体が陽性(2+以上)の場合

  • 眼の合併症(増殖前網膜症以上)がある場合

  • 腎不全がある場合

  • 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)などがある場合

  • 骨・関節の病気がある場合

  • 急性感染症にかかっている場合

  • 糖尿病性壊疽(えそ)がある場合

  • 高度の自律神経障害がある場合

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